心と体の疲れを癒してくれるパワースポット
繭(まゆ)のように包み込まれる安心感の中で、柔らかな光が内面の力を照らし出し、静かなパワーを取り戻せる特別な場所。
お部屋づくりで最も大切なのは、家具の「配置」そのもの。どんなに素敵な家具でも、動線をふさいでしまっては日々の生活がストレスになります。 今回のお部屋では、限られたスペースの中で、複数の生活動線が交差する間取りでした。
そこで意識したのは、
たとえば、幅180cmのリビングボードは大きく見えがちですが、すっきりとしたデザインを選ぶことで空間に圧迫感を与えず、むしろ統一感をもたらします。配置ひとつで、お部屋の快適さが大きく変わります。
癒される空間には共通点があります。それは、やわらかい素材感と優しい色の重なり。 下記の要素を重ねることで、「ホッとする空間」が生まれます。
特に、床や建具の色が濃いお部屋では、明るくて柔らかい色味を選ぶことでバランスが取れ、重さを感じさせない仕上がりになります。
照明は、お部屋の印象を決定づける大切な要素です。今回は、用途に合わせて複数の照明を使い分けました。こうした光の演出で、昼と夜で表情が変わるメリハブルな空間が生まれます。
インテリアの中で意外に見落とされがちなのが「動き」です。今回取り入れたのは、大きめのモビール。風の流れでゆらゆらと揺れる姿が、自然と心を落ち着けてくれます。
また、壁が少なくてアートを飾れない場合は、ラグや天井吊り装飾で空間に変化をつけることが効果的。視線を上下に誘導することで、部屋全体にリズムが生まれ、居心地がぐっと良くなります。
「この床色じゃ、理想のインテリアは無理かも…」
そう感じる方も多いかもしれません。ですが、内装材の特徴を受け入れたうえで、どう調和させるかがプロの腕の見せどころです。素材や色の“足し引き”で、元の内装を逆に魅力として引き出すことができます。
この部屋にいると、1日が30時間に感じるほど癒されて、ずっとここにいたくなります。
私史上1番素敵なお部屋になりました。