紡ぐ × 結う = 過去と未来を編み、つなぐ空間。
受け継がれてきた技術や素材、美意識を「紡ぎ」、現代の感性で新たに「結び」直し、その出会いを“体験価値”として昇華させる。
時間と人の想いが重なり合い、未来へと続く空間を創り出す。
体感型ショールームのリニューアルにあたり、空間そのものが企業理念を感じ取れる場であることを重視しました。
「紡ぐ」は、伝統・技術・想いを丁寧につなぐこと。
「結う」は、それらを未来に向けて新たに結び直すこと。
この言葉には、クライアントが大切にしている「子どもたちの子どもたちの子どもたちへ」という理念と重なる、“時間をつなぐ”想いが込められています。
赤煉瓦調の外壁や遮音床、構造模型などの展示は、単なる性能紹介にとどまらず、訪れる人に“物語として響く”空間となるよう仕立てました。
時間の流れを濃淡の貼り分けで表現し、伝統と現代の感性が交差する導線をデザインしました。 斜めや模様の切り替えによって「紡ぐ・結う」のコンセプトを視覚化し、床そのものが物語を語る空間に仕上げています。
貼り分けた床材の濃淡は、体感ゾーンとの境界を自然に演出し、空間全体のメリハリを生み出します。
ディスプレイには、床材やコンセプトに調和する自然素材を用いたオブジェ風のアイテムをセレクト。
商談スペースも同様に、床材とコンセプトに呼応しながら“つながり”を感じられる家具・アイテムを選定しました。
コンセプトに沿って“時のつながり”と“個性”を意識し、上質さと色の重なりを感じられるアイテムを選定しました。