
当社事例写真
民泊用にリノベーションをして、家具もそろえた。それなのに、写真で見ると印象が弱い。実際に過ごしてみても、どこか落ち着かない。「もっとおしゃれな家具を置けば変わるのだろうか」と、悩んでいませんか。
そんなとき、買い足す前に考えたいことがあります。それは、「この宿で、誰に、どんな時間を過ごしてほしいのか」という問いです。
民泊のインテリアコーディネートは、家具や内装をきれいにそろえるだけの作業ではありません。宿泊者の過ごし方から逆算して、動線、照明、寝室、水回りまで整えること。今回は実際にご提案した民泊リノベーションの考え方をもとに、集客や稼働率を意識するオーナーの方へ、空間づくりのポイントをお伝えします。
民泊の魅力を考えるときは、予約前と宿泊後の二つの場面に分けてみましょう。予約前には写真や説明文で「泊まってみたい」と感じてもらうこと。宿泊後には、実際に「ここを選んでよかった」と思ってもらうことです。

イメージ
Airbnb公式でも、質の高い写真や詳しい説明文が、宿への関心や安心した予約につながると案内されています。一方、検索結果には料金、立地、評価、予約可能状況なども関わります。内装を変えるだけで、必ず予約や稼働率が上がるわけではありません。
だからこそ、インテリアには役割を持たせます。写真では過ごす時間を想像でき、現地ではその期待に応えられること。見た目は素敵でも、荷物を広げる場所がない、夜にくつろげないという状態では、せっかくの魅力を活かしきれません。
写真映えを捨てるのではなく、写真の先にある宿泊体験まで整える。その視点を持つと、選ぶ家具や費用をかける場所も変わってきます。
民泊の家具選びで迷ったら、好みのインテリアテイストを探す前に、迎えたい宿泊者を具体的にしてみてください。「観光客向け」だけでは、どんな使いやすさが必要かまでは見えてきません。
例えば、家族で食卓を囲む宿なら、泊まる人数が無理なく座れ、食事中も行き来できる配置を考えます。大切な人と静かに過ごす宿なら、向かい合って話せる場所や、夜に落ち着ける光が欲しくなります。

イメージ
連泊を想定する場合は、寝る場所だけでなく、衣類や荷物の置き場、食事や身支度のしやすさも確かめたいところです。「泊まれる人数」と「快適に過ごせる人数」を、同じものとして考えないことがポイントです。
まずは、「誰と来て、何を楽しみ、どんな気持ちで帰ってほしいか」を一文にしてみましょう。この一文があれば、家具や設備を選ぶたびに、宿の目的へ立ち戻れます。
今回の事例では、「時と余白を味わう宿」というコンセプトを設定しました。目指したのは、観光のために寝るだけの場所ではなく、自分や大切な人との時間を、ゆっくり楽しめる宿です。
オーナー様からは、プライベート感のある空間でリラックスしたい、プロジェクターで映画を楽しめるようにしたい、テラスや庭でも周囲の視線を気にせず過ごせるようにしたい、というご要望がありました。

当社事例写真
そこで、「整える・放つ・選ぶ」というテーマを軸に、光や素材、器、庭での過ごし方まで考えました。器も、食事のために用意するだけではなく、その日の気分で選ぶ時間を楽しめるものとして捉えています。
コンセプトは、かっこいい言葉を掲げるためのものではありません。この照明は夜の静けさに合うか。この家具はゆっくり過ごすために必要か。迷ったときに、具体的な選択を助ける判断基準です。
リビングはナチュラル、寝室は和モダン、洗面はホテルライク。一つひとつは素敵でも、別々の参考写真をもとに選んでいくと、宿全体の方向性が見えにくくなることがあります。
今回の事例では、木目、グリーン、グレージュなどの落ち着いた色味を中心に、空間全体の温度感をそろえました。壁や床だけでなく、建具、家具、照明、カーテン、窓の外まで含めて、どう見えるかを考えています。

当社事例写真
統一感を出すために、すべてを同じ色や素材にする必要はありません。まず、既存の床や建具など簡単には変えられない要素を確認し、そこに何を合わせると目指す雰囲気になるかを考えると、判断しやすくなります。
お気に入りの椅子を選んだら、その椅子だけを見るのではなく、テーブルとの関係や座ったときの景色も確かめる。「商品として好き」と「この宿に合う」を分けて考えてみましょう。
民泊の照明計画は、「とにかく明るければ安心」ではなく、時間と行動に合わせて考えます。食事をする、映画を見る、寝る前に本を読む、朝に身支度をする。それぞれの場面で必要な光は同じではありません。
今回も、プロジェクターを置くだけでなく、映像を見るときの明るさや窓まわりを含めて計画しました。夜のプライバシーをどう守るか、朝の光をどう調整するかまで考えると、カーテンも最後に色だけを選ぶものではなくなります。

当社事例写真
寝室では、ベッド数だけで判断せず、通路や荷物置き場、手元の明かりも確認します。ベッド脇でスマートフォンを充電できるか。眼鏡や飲み物を置けるか。眠る前の行動を順にたどると、足りないものが見えてきます。
コンセントも、数より位置が大切です。ドライヤー、充電、Wi-Fi機器、プロジェクターをどこで使うか。図面上で家具が収まることに加えて、実際に使う姿まで想像しておきましょう。
洗面のタイルや鏡を選ぶ時間は楽しいものです。ただ、水回りこそ、完成写真には写りにくい使い勝手を確かめたい場所でもあります。
タオルに手が届くか。ドライヤーを使うときに物を置けるか。ゴミ箱はどこに置くか。複数人が朝の支度をするときに動きがぶつからないか。こうしたことを先に考えると、見た目と使いやすさを一緒に整えられます。

当社事例写真
あわせて、水はねや汚れを拭き取りやすいか、清掃のたびに移動する小物が多すぎないかも確認しましょう。宿泊者にとっての快適さだけでなく、それを次の宿泊までに整え直す作業にも目を向けます。
トイレも宿全体から切り離さず、素材や色のつながりを意識します。小さな空間だからと後回しにせず、「細かいところまで気持ちよく使える宿」を目指したいところです。
庭やテラスがある物件では、室内が完成してから余った予算で考えるのではなく、そこで何を楽しめるかを最初から検討します。
朝、外の空気を感じながらお茶を飲む。夕方に椅子へ腰かけ、大切な人と話す。同じ庭でも、どう過ごしてほしいかによって、椅子の位置や周囲からの目隠しの考え方が変わります。

当社事例写真
今回も、植栽やフェンス、ガーデンチェアなどを、外で過ごす時間と結びつけて計画しました。「庭付き」という設備の説明だけでなく、「この庭でどんな時間を楽しめるか」まで考えるのです。
広い庭がなくても、室内の窓際から景色を楽しめる場所を考えることはできます。何かを増やす前に、いまの物件にある良さを見つけてみてください。
すでにリノベーションを終えた民泊でも、すべてをやり直すところから考える必要はありません。まずは、現在の空間で目指す過ごし方ができるかを点検してみましょう。
昼間だけでなく、夜にも照明をつけてソファに座る。宿泊人数分の荷物を想定し、玄関から寝室まで歩く。洗面台で身支度の動きを試す。写真を見るだけでは気づかなかった不便がないか、確かめていきます。

イメージ
気になる場所があれば、家具の位置を動かす、使っていない装飾を減らす、手元の明かりを補うなど、必要な範囲から検討します。反対に、家具だけでは解決できないことは、無理に小物で隠そうとせず、工事を含む課題として切り分けます。
すでに営業している場合は、口コミも手がかりになります。Airbnb公式でも、宿泊後のレビューは宿の改善に役立てられる情報として案内されています。感想を評価の点数だけで終わらせず、どの場面を直せるかに置き換えてみましょう。
空間を整えたら、その良さが予約ページにも表れているか確認しましょう。Airbnb公式でも、写真による第一印象に加えて、タイトルや説明文で宿ならではの魅力を伝えること、情報を正確かつ最新に保つことが案内されています。
例えば、「プロジェクター完備」という説明に、その設備を使ってくつろげるリビングの写真を添える。「庭付き」と書くだけでなく、椅子に座ったときの眺めを見せる。設備と過ごし方を結びつけることで、伝えたい内容が具体的になります。

イメージ
部屋全体の写真に加えて、宿のコンセプトが伝わる場所を紹介してみてください。ただし、魅力的に見せようとして広さを誤解させたり、実際には提供しない備品を写したりしないことも大切です。Airbnb公式でも、宿泊施設や利用できる設備について、正確な情報を掲載することが求められています。
インテリアを整えることと、魅力を伝えることは別の作業です。「泊まればわかる」で止めず、予約前にも想像できる言葉と写真を用意しましょう。
民泊の収益を考える際は、予約が何泊入ったかだけでなく、いくらで予約され、運営にどれだけ費用がかかっているかも一緒に見ておきたいところです。稼働率だけを追って値下げしたり、高価な家具を入れたことだけを理由に値上げしたりせず、全体で判断します。
Airbnb公式でも、料金を考える際には、立地や広さ、設備、評価などが近い宿との比較が案内されています。自分の宿の魅力だけでなく、宿泊者が比較する選択肢も確認しましょう。

イメージ
空間を改善した後は、宿泊単価や予約数、平均宿泊日数、口コミの内容、清掃の負担にどんな変化があったかを記録してみてください。その際は、季節や料金設定、販売していた日数の違いも残すと、変化の理由を考えやすくなります。
インテリアへの投資は、見た目を豪華にすることが目的ではありません。迎えたい宿泊者にとって意味があり、運営を続ける側にも無理がない。その両方から、優先順位を考えていきましょう。
民泊のリノベーションやインテリアコーディネートで、最初に決めたいのは家具のブランドでも内装の流行でもありません。「この場所で、誰に、どんな時間を過ごしてほしいか」という方向性です。
そこから動線、照明、家具、寝室、洗面、庭へと考えをつなぐことで、一つひとつの選択に理由が生まれます。大がかりに変えるべきところと、今あるものを活かせるところも整理していきやすくなります。

イメージ
Laugh styleでは、物件ごとの間取りや光の入り方、既存の内装、オーナー様の目的を踏まえ、空間全体のつながりを考えています。「家具を何点買うか」より前の、「この宿の良さをどう活かすか」という段階からご相談いただけます。
次の家具を探す前に、宿泊者にどんな一日を過ごしてほしいか、思い描いてみてください。その一日を心地よくすることが、宿の魅力を見つけ直す出発点になります。
民泊の収益を最大化させませんか?
Laugh styleなら最新トレンドを取り入れたインテリアコーディネート・リノベーションで宿泊満足度を向上させ、長期滞在率アップ&高単価化へのお手伝い。
インテリアコーディネートのご相談はこちらから
© Laugh style